トステル君
元気です。
真っ先に、元気です。
お伝えすべきは、元気です。
台所に立つこともままならなかった日々も過ぎ去り、台所に無事帰還できたことを心から嬉しく思うとともに、懐かしい道具たちとの再会に心踊る日々です。
中でもトースター。トースター!
炊事をしながら、キッチン家電をひとつしか所有できないとするならば、私はそう、トースターを残そうじゃないか、と誰に訊かれているわけでもないけれど決意したりもしています。
そのくらい、トースターが好き。
シンプルな造りも*1。コンパクトなボディも*2。スタイリッシュなルックスも*3。意思疎通がとれる所も*4。正確な結果が伴う働きぶりも*5。全部好き。
しばし離れて分かる、彼の素晴しい勤労ぶり。
愛情を再確認すれば、以前より燃え上がるものであるらしいです。
そんなわけで、私、元気です。
スパイス慕情
スパイスが好きで、ここのところ拍車をかけてスパイスが好きで、お腹がすけばスパイシーな何かが食べたい、と思う日々。
今日も仕事中に大変にお腹が減って、ああ、スパイシーな感じの焼き飯的なあれが食べたい、とぼんやりスパイシーに思いを馳せて、乙女のポーズ*1をとったらば、指先からほんのりスパイスの香り*2。
毎日、スパイスと仲良くしていたら、きっと取れなくなっていたのよね。
スパイスへの想いが募ってる今、私スパイイシーな匂いでちっとも構わない。
シャンプーでも香水でもなくてちっとも構わない。
両腕ふって大歓迎だ。
なので、今日は仕事に飽きれば手を嗅いで、とっても有意義な就業でした。
因みに、今、深夜、先ほどすりおろしたニンニクも手伝って、益々おいしそうな私の手。
お腹が減った。
だからこわがりって言ってるのに。
台風がこわいです。
こわい、ほんとこわい。
土砂災害警報が出ているから、皆さんにお知らせしたほうがよいのでは、と気の利いた社員のひとりが常務に進言しましたところ、「あちこちで土砂崩れがおきているから気をつけたほうが良いよ」と皆に翻訳する常務。
別にいいんだけどね。
ただ、私A型なのでね。
気になっちゃって。
「下流の宴」最終回おもしろかったね。
ああ、こわい。
ティーンの在処
近所のショッピングモールにティーンが溢れている。
テスト期間でしょうか。
フードコートで恥ずかしげも無くマスカラをびしびしと塗りつける彼女たち。
一様に大きなスタンドミラーを携帯しておられる。
モールの書店に足を踏み入れれば、がらがらとヒールを鳴らかして「長友やばいってまじで」と仰る少女。
みんな揃いも揃って強そうでいいなあ、なんか、世界に勝ってるよねえ、と思った。
思った刹那、しかし、あれらは十年前の私であるね、とも思った。
私もかつて、冗談みたいな睫毛*1でドラッグストアやコンビニやファミレスやらにおったのでしたね。
常に肩を戦慄かせて、臨戦態勢でしたわね。一体何にあんなに噛み付いていたのかと思えば、それはきっと世界だったのね、と彼らを見て思う。
ティーンの日、陸続きの十年先にまさか二十八歳の私が居るなんて、思いもしませんでした、当然。
*1:味付け海苔のよう、と言った友達がいて。