勇敢なついたち
そして、朔日粥*2。
早朝三時半に起きて、ぐずぐずと半べそをかきながら行く。
はんぺん*3を食べてご機嫌を取り戻し、意気揚々と赤福の列に並ぶ。
列を待つ間、夫がアンパンとコーヒーを買ってきてくれる。
食べ通し。
もう六月とは言え、早朝はまだ寒く、私は襟巻きを巻いていてタイツをはいて、パーカーの下にカーディガンも着て、ぽかぽか武装で臨んだというのに周囲を見渡せば素足にサンダルの女子がなんと多いことでしょう。
行過ぎる人(女)の足元を見れば、10人に9人が素足、若しくは足首を出している。
更に気を配ってみれば、フルメイクの女子がそこかしこにおられる。
ただただ、脳裏をよぎるのは「果敢」の二文字。
付け睫毛を見て、果敢。
トレンカを見て、果敢。
サンダルを見て、果敢。
ぺらぺらのスカートなのに素足、を見て、果敢。
明け方、外気に触れているということだけで随分逞しいひとのように思われるのに、皆さんとても力強く生きているのね、と身を小さくして思いました。
皆なんて偉いんだ。
余談ですが、お粥を頂いたお豆腐屋さんに、「鮫になりたい。私は鮫になりたい(私は貝になりたい、の言い方で)」と仰るお嬢さんが居た。
彼女もまた、勇猛果敢。