最高に幸せな日

外出先から戻ってきた夫が「あのね」と言って、まさかアイスを買ってきてくれたのでは、と瞬時に思ったら本当に、得意満面にアイスを見せた。
しかもピノのラテ味アソートだった。
「おお、カヘラテだ。おお、ティーラテだ」と一口ごとに云いいいする喜び。


さてびっくりドンキーに行こうか、と悪戯に提案したらば、夫、「うち貧しいのに?!」と問う。
貧しさとびっくりドンキーは同じ線の上には居られないのだよ、と言うと、「そうだね、三馬身差でびっくりドンキーの勝ちだものね」と夫、言う。


びっくりドンキーへ行く前に本屋へ寄る。
それぞれあれこれ物色した後、二人で義眼の詰まった宝石箱みたいな箱とか、ラピュタみたいな苔むした壁とか、どっかの国のミイラとか、マスターベーション防止機とかの写真に歓声をあげつつも厳粛に感心もする。


うんこ座りで本を読んでいたので便意をもよおして、びっくりドンキーのトイレのお世話になる。
用をたして、席に戻るタイミングでサラダ到着。絶妙。
そして、びっくりドンキーはいつだっておいしい。


忘れていたけど昼下がり、あぁ、ビリヤードに行きたいな、と思っていた。
びっくりドンキーの帰り道、夫が「ビリヤードに行かん?」と誘う。
当然、快諾。
きゃあきゃあとビリヤードに興じる。
「もうちょっとこう、腕を、こう」と、夫に触れられて、ちょっぴり照れる。