ちゃんと言って

今日からマダムたちと離れて仕事をする日が増えることになりました。
出向という形で、今までの事務所とまた違う事務所へと赴いたりするわけです。

本日初日。
私にお仕事を教えてくださる青年、とてもいい人、中肉中背、が、仕事を始める前に訊ねます。
「パソコンてどれくらい使えるのかな」

なんてざっくり!勘弁してよ!アンビリだよ!
両手を仔猫が一匹納まるくらいにふんわり広げて「これくらい」とでも言えばよいのでしょうか。
というかそれ以前に私がパソコンをどのような用途で使っているのか、あなたがどのようなつもりで使っているのか、そこがぴっちり重なるという確信でもあるのでしょうか。
そんな思い込みをいきなり頭からざっぷり被せられてもパニック寸前、瞳孔全開。
もしかしたら、私、パソコンを電気あんかとして使ってるかもしれませんけどよろしくて?!


頭の中ではパトカーみたいな車がサイレン代わりにそんな文句と不服をわんわん鳴らかして暴走しておっても、そんなことは言えるはずも無く。
「どれくらい、とは」と愛想無く言うより術がありませんでした。


こういう着地点を完全に無視したような質問は困る。
困るし、どうも落ち着かない。
「こども好き?」とかもやめてほしい。