イギリスに住んでいる気になっている午前

脳みそを具体化したくて言葉を探す。
けれどもころころ出てくる言葉は結局、なんとなく似たような雰囲気でしか形にならず、ましてそれが他人様に届いた場合、キャッチャーの状態も問われるのであって、キャッチャーがぐしゃっとつぶしたり、ぐにゅっと握ったり、分解してちょっとずつ口に入れたりして、形状は益々変化する。

言葉の持つ能力に愕然するとすることしばしば。芝生。芝生って大好きだ。



けれどもそれって、私が買ってきたティシャツを裁ちばさみでじゃきじゃき切ってしまったりしていることと殆ど変わらないので、作り手は白目を剥いて口から泡を吹き出して、ばたんと真後ろに倒れるやも知れないようなことなので、世の中はそういう風にできているのだと思わざるをえない事実。

色々の持つエネルギーの端々をそれぞれが満足の行く形で一方的に享受して、それぞれが勝手四方に伸びてゆけばそれでいいんだろうね。
結局、やっぱり「個」なんだな。
でもそれって別にさみしいことではないよね。