ずた袋に夢をつめこんで

この巾着に飴だの、カントリーマアムだのをたくさん入れて持ち歩く。
少女らしい巾着を見せたいが為に、私はきっと盛んに飴玉やマアムを配る。
例え初めての場所でも巾着への愛着が産んだ自己顕示欲で、私は「よかったらおひとつどうぞ」と躊躇無く言う。
さすればコミュニケーションの輪がとても広がる。
うんと広がる。
それに加えて、この牧歌的な巾着が私をとても穏やかで善良で無害な女性へと演出してくれる。
益々、どんどん親しみやすい私。
こうしてお友達ができるという寸法。
ああ、楽しみだ。