妄想力

ここのところ著しく想像力が貧困になっています。
危機を感じるほどに。

会社に飼いならされていたあの頃は、日々、鬱々と過ごしていたので意識をどこかに飛ばすことが常となっていたのです。
条件反射的に、心が翳ると同時にそれはもう鮮やか!としか言いようがないほどに、意識を幼少の記憶や、THEドラえもんズでのドラリーニョの奇行、美空ひばりの部屋に生前から残る百円玉、未来への果てのない展望、などなど、臨機応変に飛ばすことができたのです。
けれどもここのところ、家からほとんど出ておらず、わたしの統治下におけるものとしか触れ合っていないので、言ってみれば、わたしは小さな君主国家の王様なのでして、なんというか、かんというか、つまらないのです。

道長的に言ってみれば、かけたることがなしと思へている感じ。
故に、思考が停止している状態です。

人間はささやかなストレスがあるほうが健康なのだね、と思うばかり。


でも実際ささやかなストレスの中で暮らしていた頃は、「ストレスフリーになりたいっ」なんて涙声で言ってたりしたってのに。

とんだ我儘野郎です。